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浪漫@kaido kanata

. 竹あかり・笙子(しょうこ)その七

その七
<雪女>

 沈黙がしばらく暗闇に満ち―――、
「最後にバカなこと、しちまったけどね……」
 舌打ちしたいような、あかりのため息だ。

リターナーより 緊迫 たけし

「……なんだ?」
「一年前の竹灯篭の夜、傷ついてる狼みたいな男を助けた」
 上半身起こして 向き合った女の眼は、情事の後で潤みながらも冷やかだ。
「俺のことだろう」
「そうさ。あたいの愛しい人の仇とも知らずにね」
「……」
「そうともさ。あたいが手当てしてやった傷は、あの人が撃った銃弾だったのさ」
「……!!」


涙する 壇蜜


 まるで、正体を明かした雪女だ。
「お前……闇どくろの女だったのか、あかり……」
 睨みあった。
「ああ、闇どくろは あたいを地獄のような泥沼から 救い出してくれた。
カタギじゃない、あんな酷い男でも、あたいには恩人だった。
あんたの凶弾に貫かれて逝っちまった」
「じゃあ……」
「今夜は その仇を討つために、あんたに会いに戻った」
 女の手には、短銃が握られている。

壇蜜 ハジキ


「自分の不始末にケリをつけるためにね」
 あかりの瞳の色が哀しい。
 竹灯篭の灯よりも、もの悲しい。

大分竹あかり




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. プロフィール

海道 遠(かなた)

Author:海道 遠(かなた)
小さい頃からお絵描き大好き
お話創るの、大好き
      ↓ 自然に
漫画家になりたい
      ↓
OLを退職。デザイン学校の漫画科へ入学
      ↓
家庭の事情で後、半年というところで退学、OLに戻る
      ↓
技量不足とひどい肩こり症のため、もの書きに転向
      ↓
結婚、妊娠、育児のブランクを経て再度ペンを持つ。
      ↓
が、コンクールに落ちる事、数知れず。
      ↓
諦めてアマの道へ

★著作★
 ペンネーム:海道 遠(かいどう かなた)
 「“海王の接吻”を抱きしめて」新生出版
 「CROSS」新風舎 
 共に全国出版、ネット販売しております。

★海棠結実(かいどう ゆみ) ペンネームで 

 【 遠雷去らず 】風詠社(鎌倉時代もの)
 全国ネット販売しております。
 

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