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浪漫@kaido kanata

. 竹あかり・笙子(しょうこ)その六

その六
<あかり>
 まるで 竹灯篭の甘い蜜のようなとろりとした色が 
血の色のように濃くなり、
ひとつずつが流れになって押し寄せ~~
飲まれるような~~そんな愛撫だ。

だんみつ あえぐ
夜、緑の竹林


 暗闇の林の中での情事は、
一年前のくちづけなど……ちろちろした、狐火でしかなかった。


 女は何度も白い喉をのけぞらせているのに、
これはどうしたことか。
 俺の方が蹂躙されてるみたいじゃないか。
溶岩流……熱を帯びた女の身体は、俺だけでなく、
何もかも溶かしてしまう溶岩流だ。


 からみあわせていた四肢が 草むらに投げ出され、
ようやく大きな息づかいだけが辺りに響く。
 女の頭(こうべ)の重さが ずしりと来る。
「あの灯、あたいたちを窺ってるみたいだよ」


 竹林の隙間から見える竹灯篭を指さして、
女は 下着を胸元に寄せた。
「まるで、闇どくろが黄泉の国から、覗いているみたい~~」

悪ロイヤリティ フリーフォト


女は、ぶるっと身を震わせ、
「このまま、ふたりでいられたら――」
 そこまで言い、ハッと唇に手を当てた。

  金城 肩を抱く


 無粋にも、ケータイが短い音を立てた。
 敵が近いらしい。いよいよ、俺も年貢の納め時か。
「さんざん 危うい道を歩いてきたが、最後にお前さんと出逢えて良かったよ」
「あたいもさ、漆黒のにいさん」

 濡れているように重い、豊かな巻き毛がヘビのように
俺の腕に巻きついている。



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. プロフィール

海道 遠(かなた)

Author:海道 遠(かなた)
小さい頃からお絵描き大好き
お話創るの、大好き
      ↓ 自然に
漫画家になりたい
      ↓
OLを退職。デザイン学校の漫画科へ入学
      ↓
家庭の事情で後、半年というところで退学、OLに戻る
      ↓
技量不足とひどい肩こり症のため、もの書きに転向
      ↓
結婚、妊娠、育児のブランクを経て再度ペンを持つ。
      ↓
が、コンクールに落ちる事、数知れず。
      ↓
諦めてアマの道へ

★著作★
 ペンネーム:海道 遠(かいどう かなた)
 「“海王の接吻”を抱きしめて」新生出版
 「CROSS」新風舎 
 共に全国出版、ネット販売しております。

★海棠結実(かいどう ゆみ) ペンネームで 

 【 遠雷去らず 】風詠社(鎌倉時代もの)
 全国ネット販売しております。
 

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