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浪漫@kaido kanata

. レンコンで もぐらたたき 一

  レンコンで もぐらたたき 一

ざわざわとしているばかりで どうも会議が進んでいかない。
町内の「夏祭りについて」の会合である。

 ちょうないかい



どれも 毎年恒例の 金魚すくいや 風船つり、おでん、カレー、わたあめ、 フランクフルト、タコせん、……… などなどで 目新しいものなんか無い。
ヨー 1



そこへ
「レンコン 使って もぐらたたき!!」
という、大声が飛んだ。
 町内会のおじさん、おばさんたちは 会議室の末席へ目をやった。
手を挙げて 立っているのは 『目の覚めるような どこかのムスコ!?』

き は




「あんな 息子、ミツモトさんとこにいたか?やたらと 男の子ばかり、ぞろぞろいたが」
「何番目だか 判らんが、トンビにタカとは このことか?」
「都会から 帰ってきたんだとよ」
「しかし、なんだ、その 『レンコン使って もぐらたたき!!』 てのは」


<方法>


 もぐらたたきといっしょ。
時間内に 全部たたくと 屋台にチカチカネオンが!!」
「大学の学園祭でやったら やたら ウケたもんでっ!!」
 ミツモトさんとこの 息子は明るく大乗り気で 町内会の空気を圧倒さえしているではないか。
 普通と違うのは レンコンの穴から出てくる オモチャのもぐらの頭に本物の宝石が付けてあって、叩くとその場でそれがもらえる!!というものだ。
 本物の宝石だ。0.0001 カラットくらいだが。指環やピアスなどいろいろ。


 町内会一同は まず、どこから仕入れたのか、ミツモトくんを疑いの眼差しで見た。
「ヤバい代物じゃねえだろうな……」
「ダイジョーブ!!質屋の息子が 質流れ品の中から処分に困ったってオヤジに頼まれたもんで」
「警察のアミに 引っかかるぞぉ~~」
「オモチャってことに しとけばいい。こんな夏祭りの露店で本物が景品に出るなんて、誰も思わないし、遊んだ人たちも 知らなくていいじゃないか」
「それじゃ 売り文句にならないじゃないの!」
と、言ったのは、会長の娘だ。
「いくら なんでも そこまで やっちゃヤバいだろ?」
「アタシにまかせなさい」

みこさん あ




娘はニヤリと笑った。小柄でショートヘア。お転婆そうだ。反対どころか、この娘の方が やる気満々だ。結局、会議で「もぐらたたき」決定となった。


~~~~~~~~


夏祭り当日、蒸すような暑さだったが、盆踊りの歌がやかましく流れる中、人々の目を惹いたのは 見慣れない屋台。
『レンコンでもぐらたたき!!』
すでに 人の山が出来ている。
大型レンコンが 台の上に積まれ、オモチャの黄緑や黄色のもぐらが 出たり入ったり。もぐらの頭にきらめくものを、お客たちは 見逃さない!!
トンカチ構えるや、猛者たちは 目にも止まらぬ速さで 次々と ピョコタン、ピョコタン、もぐらを仕留め、きらめくものを ゲットしていく。

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. レンコンで もぐらたたき 二

  レンコンで もぐらたたき ニ


や 1






100メートルくらいの列ができて、大盛況だ。
言いだしっぺのミツモトくんも 客とのやり取りに追われていたが、いきなり 夕立が来て 客足の途絶えた間に 同じ係のオバサンに代わってもらった。
そっと缶ビールを差し出してきたのは 会長の娘。スイカをかじっている。


すいか あやめ



(おや、優しいとこ、あるじゃないか?)
「ふふふ」娘も 缶ビールをひと口飲んで 含み笑いをした。
「君、この前、〇〇県のレンコン池に巨大レンコンを仕入れに行ったでしょ」
思わず ビールを吹くミツモトくん。
「どーして それをっ!!」
「おじいちゃんの池なの、あそこ」

れんこん池 1


大きい レンコン

「ええっ!?」
「世間って狭いものねえ。君が どうして あんなクズ宝石をさばきたいのか??何かの証拠インメツ??」
「あわわ」
 ミツモトくんは 真っ青になった。
「ま、いいわ。そこまでは追求しない。ただね――――、うちの父さん、警視庁に勤めてんの」
「ぶっ!!」
吹いてから 缶ビールを 足元に落とし、夕立でずぶ濡れの足元にビールが ぶっちゃけられた。
「大丈夫よ、言わないから!それより、あのもぐらたたき 面白いわね!!そろそろ雨も止んできたから 私もやってこよ―――――っ!!」
 娘は 浴衣をひるがえして 「もぐらたたき屋台」へ突進していった。


「久しぶり、ミツモトの三男坊」
 低い声に振り向くと 幼馴染みの面影のある遊び人風 男が口をひん曲げてニヤついていた。


ケンイチ 1

「あの娘、お前を気に入ったみたいだぞ。気をつけろよ~~。一度、目をつけたら あの手この手で 貢いだり脅したりしながら絶対 離れんぞ~~」
ミツモトくんの背筋が凍りついた。

オーノー は


(どうして 何年かぶりかで帰ってきちまったんだ!!
どうして 夏祭に『もぐらたたき』なんて提案しちまったんだ!!
どうして ヤバい宝石をダチに頼まれたんだ!!どうして、あんな娘が 警視庁勤めの 町内会長の娘なんだ~~~~!?)
「で、俺のこと、忘れてやしないかい? 泣き虫だった ミツモトよぉ。 俺、あの もぐらたたきの宝石の ヤバいこと、全部 知ってるんだけどなぁ」
 幼馴染みの あごの不精ヒゲが やけに 凄味を帯びているではないか。
夕立が去って、地面から むんむんした空気が湧き上がってきたのに、ミツモトくんの背中の悪寒は 去らなかった。

【 書いた 作者?も ナゾが 残ったままという 無責任さです★ 】

 <イメージ>

 ミツモトくん―――― 三浦春馬
 町内会長の娘―――― 剛力彩芽
 幼馴染み――――――― 松山ケンイチ



      2012年 盛夏 海棠結実 

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. プロフィール

海道 遠(かなた)

Author:海道 遠(かなた)
小さい頃からお絵描き大好き
お話創るの、大好き
      ↓ 自然に
漫画家になりたい
      ↓
OLを退職。デザイン学校の漫画科へ入学
      ↓
家庭の事情で後、半年というところで退学、OLに戻る
      ↓
技量不足とひどい肩こり症のため、もの書きに転向
      ↓
結婚、妊娠、育児のブランクを経て再度ペンを持つ。
      ↓
が、コンクールに落ちる事、数知れず。
      ↓
諦めてアマの道へ

★著作★
 ペンネーム:海道 遠(かいどう かなた)
 「“海王の接吻”を抱きしめて」新生出版
 「CROSS」新風舎 
 共に全国出版、ネット販売しております。

★海棠結実(かいどう ゆみ) ペンネームで 

 【 遠雷去らず 】風詠社(鎌倉時代もの)
 全国ネット販売しております。
 

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