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浪漫@kaido kanata

. 三浦春馬 短編 「半夏生(はんげしょう)」 1

夏に 半分だけ 生きると 書いて 「半夏生」(はんげしょう)
輝かしく ギラギラした 夏の半分だけ生きる……

どういう意味だろうか、と 考えるほど
半夏生の 葉は 緑と白に 別れていて、儚げだ。

半夏生 1



夏香は 夏生まれなのに 元気はつらつとは ほど遠い娘だった。

「夕顔」と 呼んだ方が 良さそうな。

真夏の太陽になど さらされて 生きられない。
蛍のように 短い命の 宿世(すくせ)に あったかもしれない。

とにかく―――
半夏生の葉のように 色白で
どこにも 出歩かず 縁側で 小さな庭を眺めて過ごしてきた。


「私、この夏を 越せないような気がするの」

杏奈 ひとこと


庭の鮮やかな 緑の苔に 眼をやりながら、
夏香のもらした言葉に ドキリとする。


それは いつも 俺の心の底に 眠っている言葉だ。

オレンジ ソフトな ひろと


今年の夏は 無事、夏香と 過ごせるか、秋を迎えられるか、
ひと夏、ひと夏、祈るような 思いで 過ごしてきた。

杏奈 横顔 寝ている


その夏、ついに 夏香は 床に伏してしまった。

小母さんは 幼馴染みの俺だけに 会わせてくれる。

★2に 続く。

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. 三浦春馬  短編 「半夏生(はんげしょう)」 2

今日は梅雨の中休み。カラリとした青空が広がっている。

「何か、食べたいものあるか?」

麦わら帽子 はるま



か細い首が 振られる。

俺は 団扇で ゆるい風を送ってやるだけ。

「棚の朝顔が 毎朝、いっぱい 咲くぞ。 スイカも食べようぜ。
花火も いっぱいしよう!!

花火大会も 連れてってやる。俺がおんぶしていってやる」

花火大会 人影入り 横


力つけて やったつもりの言葉も 虚しく、
座敷の奥へと 吸い込まれていく。

天井を 見つめていた 夏香の眼尻から 涙がひとすじ 伝い落ちる。

「思い切り 泳いだり、騒いだり、登山したりしたかったな~~。

でも、もし、そんなに 元気だったら、
あなたは 私のことなんて 忘れてるでしょう。

こんなに お見舞いに来てくれることも なかったでしょうし。

それは 私のいちばんの 得していることかもね」

石橋杏奈 19歳


おでこが 幼いままの面影を 残している。

返って、この娘には 街へ繰り出して、騒いだり
旅行へ行ったり、よりは こうして 静かにしている方が 真の人生を
歩んでいるのかもしれない。

番傘 さした 浴衣少女
はるま 目元


短かかろうが、長かろうが、そんなことは 
どうでもよくなってきた。


幼い頃から 心が 強く結びついていることは 
よく分かっている。


か細い 白い手を 押し包むように握る。

きりかぶの横の半夏生


半夏生の群生の向こうで、
沙羅双樹の花が また一輪、音もなく 緑苔のじゅうたんに 落ちた。

半夏生に アマガエル

BMより 真剣



<その時は お前も 俺の手のひらに 落ちてこい。
  永遠に 押し包んでやる>


半夏生の群れが ひときわ 風に揺らめき、ざわついたようだ。


★「半夏生」 終わり

<イメージ>
幼馴染みの青年――― 三浦春馬
病弱な女の子  ――― 石橋杏奈



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. 三浦春馬  SS 半夏生はんげしょう(再掲載) 1

夏に 半分だけ 生きると 書いて 「半夏生」(はんげしょう)
輝かしく ギラギラした 夏の半分だけ生きる……

どういう意味だろうか、と 考えるほど
半夏生の 葉は 緑と白に 別れていて、儚げだ。


はんげしょう 
夏香は 夏生まれなのに 元気はつらつとは ほど遠い娘だった。

「夕顔」と 呼んだ方が 良さそうな。

真夏の太陽になど さらされて 生きられない。
蛍のように 短い命の 宿世(すくせ)に あったかもしれない。

とにかく―――
半夏生の葉のように 色白で
どこにも 出歩かず 縁側で 小さな庭を眺めて過ごしてきた。


「私、この夏を 越せないような気がするの」

庭の鮮やかな 緑の苔に 眼をやりながら、
夏香のもらした言葉に ドキリとする。


それは いつも 俺の心の底に 眠っている言葉だ。

オレンジ はるま



今年の夏は 無事、夏香と 過ごせるか、秋を迎えられるか、
ひと夏、ひと夏、祈るような 思いで 過ごしてきた。

その夏、ついに 夏香は 床に伏してしまった。

小母さんは 幼馴染みの俺だけに 会わせてくれる。

★2に 続く。

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. 三浦春馬 SS 半夏生はんげしょう (再掲載)2

今日は梅雨の中休み。カラリとした青空が広がっている。

「何か、食べたいものあるか?」

むぎわら


か細い首が 振られる。
俺は 団扇で ゆるい風を送ってやるだけ。

「棚の朝顔が 毎朝、いっぱい 咲くぞ。 スイカも食べようぜ。
花火も いっぱいしよう!!

花火大会も 連れてってやる。俺がおんぶしていってやる」

花火大会



力つけて やったつもりの言葉も 虚しく、
座敷の奥へと 吸い込まれていく。

天井を 見つめていた 夏香の眼尻から 
涙がひとすじ 伝い落ちる。

「思い切り 泳いだり、騒いだり、登山したりしたかったな~~。

でも、もし、そんなに 元気だったら、
あなたは 私のことなんて 忘れてるでしょう。
こんなに お見舞いに来てくれることも なかったでしょうし。
それは 私のいちばんの 得していることかもね」

おでこが 幼いままの面影を 残している。

返って、この娘には 街へ繰り出して、騒いだり
旅行へ行ったり、よりは こうして 静かにしている方が 真の人生を
歩んでいるのかもしれない。


幼い頃から 心が 強く結びついていることは 
よく分かっている。

か細い 白い手を 押し包むように握る。

半夏生の群生の向こうで、
沙羅双樹の花が また一輪、音もなく 
緑苔のじゅうたんに 落ちた。


さらそうじゅ

ブラマン シリアス



<その時は お前も 俺の手のひらに 落ちてこい。
  永遠に 押し包んでやる>

半夏生の群れが ひときわ 風に揺らめき、ざわついたようだ。


★「半夏生」 終わり

<イメージ>
幼馴染みの青年――― 三浦春馬
病弱な女の子  ――― 石橋杏奈

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17年6月22日 34歳で永眠された 小林麻央さんに、
追悼の心をこめて この短篇をお送りします。
同じ子を持つ母として、病苦と立派に戦われた麻央さんを
心から尊敬いたします。
どうぞ、安らかにお眠りください。

ご夫君様の海老蔵様が 三浦春馬氏と CMにてご共演されていますので
ファンとして こういうお話を 書かせていただきました。
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. プロフィール

海道 遠(かなた)

Author:海道 遠(かなた)
小さい頃からお絵描き大好き
お話創るの、大好き
      ↓ 自然に
漫画家になりたい
      ↓
OLを退職。デザイン学校の漫画科へ入学
      ↓
家庭の事情で後、半年というところで退学、OLに戻る
      ↓
技量不足とひどい肩こり症のため、もの書きに転向
      ↓
結婚、妊娠、育児のブランクを経て再度ペンを持つ。
      ↓
が、コンクールに落ちる事、数知れず。
      ↓
諦めてアマの道へ

★著作★
 ペンネーム:海道 遠(かいどう かなた)
 「“海王の接吻”を抱きしめて」新生出版
 「CROSS」新風舎 
 共に全国出版、ネット販売しております。

★海棠結実(かいどう ゆみ) ペンネームで 

 【 遠雷去らず 】風詠社(鎌倉時代もの)
 全国ネット販売しております。
 

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